合掌
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。清正公ご信仰の皆様方には、日頃より当山、肥後本妙寺に一方ならぬご厚情をたまわり、あつく御礼申し上げます。

特に台風19号、拝殿火災の折りには多大なご寄付をたまわり、感謝の念に堪えない次第です。

本妙寺は天正13年(1585年)加藤清正公が亡父清忠公の追善供養のため、加藤家の菩提寺として大阪に建立し、清正公肥後入国とともに熊本城内に移り、清正公卒後、ご遺言により現在の地にお墓(御廟所)が建立されました。

その後、本妙寺も城内から現在の地に移って御廟所と一体となり、以後、清正公信仰の中心の地として現在に至っております。

このように本妙寺が時代の激動を乗り越え、清正公信仰の伝灯を護ることができましたのは、ご先祖以来のご信仰を受け継いで来られました皆様方のご厚情と先師のお力、そして、「せいしょこさん」と、今に親しまれる清正公のご威光の功徳の賜物であります。

本妙寺は来年、平成22年(2010年)、慶長16年(1611年)に卒去された清正公の400遠忌を迎えます。

本妙寺は、その400遠忌を前に、清正公の永鎮の霊地、そしてその御威光、御遺徳の顕彰にふさわしい荘厳な道場でありたいと祈念しております。が、永年の風雪にさらされ、

1、仁王門(総門)
2、御廟所である浄池廟の彩色及び周囲の透かし塀
3、浄池廟中門
4、御水屋
5、御馬堂

など、既存の建物の損傷が目立ってきております。

特に仁王門は、大正8年(1919年)に小倉の実業家、小林徳一郎氏が私財を投じて寄進された、全国でも珍しい関東大震災以前の鉄筋コンクリート建造物ですが、近年、ひび割れや雨漏りがひどく、公道に建てられているので、安全のためにも早急の工事を必要としており、文化財登録も視野に存続の手続きを進めております。

清正公は名城、熊本城の築城の他、治水・灌漑等、数々の土木事業で民の暮らしと平和を守られ、その卒後も人々の信仰を集められた御遺徳は郷土の歴史に輝いております。

その清正公の400遠忌を迎えるに当たり、本妙寺は清正公への御報恩謝徳の誠を尽くすために、御遠忌法要を厳修するとともに、名実ともに清正公信仰の中心としてふさわしい荘厳を整えたいと願っております。

そこで先ず、仁王門改修工事を、 400遠忌御報恩記念事業の
第一期として取りかかる計画でおります。

その円成の暁には、願わくは
第二期工事として、浄池廟および周辺・諸堂の改修を行いたいと祈念しております。

そこで、未曾有の経済不況の最中、まことに恐縮でございますが、左記の目標を掲げ、皆様方に浄財のご寄付をお願いいたしたく存じます。

平成19年(2007年)、熊本城が築城四百年を迎え、熊本市民・県民の皆様を中心とするあついご支援の下、多額の浄財が集まり、本丸御殿が復元され、その「昭君の間」は観光客で空前の賑わいを見せております。

熊本城は郷土に生きる私たちにとって、今や、なくてはならないものと申しても過言ではありません。
本妙寺も、皆様方にとって、なくてはならないものでありたいと願います。

そのためにも住職以下役職員一同、この事業を清正公への御報恩謝徳の好機と考え、この浄行円成のために全力を尽す所存です。

熊本城復元にあたり、多くの皆様から寄せられたご厚情を、本妙寺にも賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


再拝
平成21年 7 月 

肥後本妙寺住職 池上尊義
役職員一同
信徒総代 寿崎   肇
信徒総代 荒井 正俊
信徒総代 野上   武
肥後本妙寺清正公四百遠忌奉賛会一同

清正公ご信仰の皆様方


一、事業 清正公四百遠忌御報恩記念
      仁王門・浄池廟及び周辺・諸堂改修事業

一、勧募総額 ……2億円

一、1口  1万円

一、勧募期間 平成22年8月末日まで

一、着工予定 平成21年度

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